許容応力度

さて部材の安全性を検討するときに採用する木質建材の強度には、力が部材に掛かる時間を考慮して、表2-2〜表2-9の基準強度に表2-10の係数を乗じた許容応力度の値を使います。

ここで表2-10の「長期に生ずる力」、「短期に生ずる力」とは次の建物に掛かる荷重、またはその荷重の組み合わせになります。

長期に生ずる力

①固定荷重
②固定荷重十積載荷重

短期に生ずるカ

①固定荷重十地震力
②固定荷重十暴風時の風圧力
③固定荷重十積載荷重十地震力
④固定荷重十積載荷重十暴風時の風圧力

積雪時の荷重は多く雪の降る地域(多雪地域)では「長期に生ずる力」として取り扱われ、長期許容応力度は表2-10の数値に1.3を乗じて得た値を、それ以外の地域(一般地域)では「短期に生ずる力」として表の数値に0・8を乗じて得た値を許容応力度として採用します。

表2-10 長期および短期許容応力度の算定式

長期および短期許容応力度の算定式

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