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ヒラタキクイムシによる虫害と対策 被害の対策

どんな木材が狙われる?

1. 新しい木材ほど被害にあいやすい

木材は時間の経過とともに栄養分である澱粉質が減少し変質するため、幼虫は、より新しい木材が近くにあれば古い材には見向きもしなくなります。そのため、新築した家や新しい家具は、使用材料も全て新しい材が多いので被害を受けやすいのです。

2. ヒラタキクイムシが好む木材

澱粉を1%以上含有する広葉樹の樹皮に近い部分(辺材)を好み、主としてラワン、ナラ、ケヤキ、カシ、キリ、チーク、マホガニー、トネリコ、竹類を好物としますが、澱粉を含まない心材には食入しません。

導管のない針葉樹のスギ、ヒノキ、マツ等は卵を産み付けられないため食害されません。これ以外に針葉樹材は広葉樹材に比べて栄養分(特に澱粉)が少ないことが示されており、また、針葉樹材に含まれる抽出成分が産卵及ぴ幼虫の成育を阻害する要因であるとの説もあります。

広葉樹ではありますが、導管径の小さいリンゴ、カンバ、モクレン等や、材の表面にトノコ、ニス、ラッカー等の塗料が塗られ、導管の現れていない板目のものには全く産卵できません。

ヒラタキクイムシと被害の実態

ヒラタキクイムシ成虫の脱出孔

▲ヒラタキクイムシ成虫の脱出孔

ヒラタキクイムシの脱出孔から 排出されたフラス(白粉)

▲ヒラタキクイムシの脱出孔から
排出されたフラス(白粉)

ヒラタキクイムシによる被害材(製材品)

▲ヒラタキクイムシによる被害材(製材品)

ヒラタキクイムシ幼虫

▲ヒラタキクイムシ幼虫

ヒラタキクイムシ蛹

▲ヒラタキクイムシ蛹

ヒラタキクイムシ成虫(体長約6〜7mm)

▲ヒラタキクイムシ成虫(体長約6〜7mm)