木質ペレットは環境にやさしいエネルギーとして注目されています。
 木質ペレットは再生可能であること、また二酸化炭素排出からみると中立(ニュートラル)であることが、脚光を浴びるようになった大きな要因です。
 1990年代半ばからEU諸国では木質ペレット導入に取り組み、大規模な生産工場が建設されました。2007年の調査では年間1000万トン以上の生産能力を有していると報告されています。アメリカも生産・消費ともに活発で、すでに市場が確立され、木質ペレットをエネルギーとして利用するシステムが確立しています。
 世界的にエネルギー市場が大きく転換するなかで、日本でも木質ペレットが注目され、市場も急速に拡大しています。2008年8月末で木質ペレットを生産しているのは50事業所で、年間生産量は4万トンが見込まれています。この数値はEUの平均的な1工場が1年間に生産する量でしかありませんが、2001年に日本で稼動していたのがわずか3事業所で、年間生産量は2300トンだったことから考えると大幅な増加です。この傾向は今後さらに加速し、市場が拡大していくことと考えられます。
 市場が拡大し、重要が大幅に増加するにともない、木質ペレットの原料も品質も多様化していくことになります。しかし、市場が継続的に拡大していくためには、不純物や有害物質が混入されていない品質と、それを燃やすストーブやボイラの安全性の確保が欠くことのできない要素です。
 そこで、消費者からの信頼を得られる品質の製品を提供できるよう、木質ペレットと木質ペレットを燃料とする燃焼機器のメーカー、販売店等によって2007年にJPAを発足しました。
 ペレット及び燃焼機器に係わる会員約60社と賛助会員によって、ペレットの規格づくり、燃焼機器の基準制定を行い、また関連統計の整備、研修・セミナーによる情報の共有を図り、ペレット普及のための広報活動も行っていきます。
日本でのペレット生産動向
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